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アイスクライミングに挑戦

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 このページでは、アイスクライミングとは何か?どういったアクティビティか?何が必要か?等、アイスクライミングの概要を説明します。なお、このページでは、アイスクライミングの概要なので、詳細な装備、一般的なクライミングの装備(ハーネス、ロープ等)、リード技術、安全管理等の内容は記載していません。


アイスクライミングとは?

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  アイスクライミングとは、凍った滝(氷瀑、ひょうばく)をアイスアックスやクランポン(アイゼン)を使って登るスポーツ全般のことを言います。クライミングの分類でいうと、アルパインクライミング岩稜等をロープ等を使って登ること)の部類に含まれます。
 夏は水がちょろちょろ流れている沢やじゃーじゃー流れている沢が、冬には凍った滝となって沢の真ん中に氷瀑や氷柱が出来上がります。その凍った滝を、アイスアックス(かまみたいなピッケル)とクランポン(登山靴に後付けする金属のつめ)を使って、ロープで確保しながら登るスポーツです。年によって氷結状態が大きく異なりますが、11月下旬~4月までの期間限定(一部は5月程度まで可能)のスポーツです。
 氷瀑や氷柱の形状は、気温、降雪・積雪、雨等によって毎年変わり、当日の気温・風によって難易度も変わってきます。100m以上の高低差がある滝や、傾斜は緩いものの400m以上続くナメ滝もあり、地域・エリアによって氷瀑の形は様々です。これらの滝を登攀(とうはん:登ること)する楽しみもありますが、装備の選定、アプローチ、アイスクライミング、下山等全体を通して楽しめるポイントが多くあります。
 岩に設置されたアンカー(ボルト)や灌木を支点に岩を登るフリークライミングとは違い、アイススクリューで氷壁に支点構築して登っていきます。アイスアックスやクランポン等を使う点において、道具に頼らないフリークライミングとは異なります。
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氷瀑までのアプローチ

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 冬、気温が氷点下まで下がると、水が凍って氷になります。自然界では水は川や沢、谷に存在します。つまりアイスクライミングは、冬に川や沢で凍った水が氷瀑・氷柱になっている場所まで歩いて行かなければなりません。このアイスクライミングができるエリアまで歩くことをアプローチと言います。
 アプローチは、登山口の駐車場に車を停めて、アイスアックスや食事・水などの必要な装備を持って、歩いて移動します。通常、登山道や林道などの雪道を歩きますが、エリアによっては、凍った川床を歩いたり、深い雪をラッセルして進んだり、急な斜面を登下降する場合もあります。アプローチ中の傾斜が緩い氷瀑はクランポン(アイゼン)をはいてトコトコ登っていけますが、少し急になるとアイスアックスを使って登ったり、中間支点を構築してロープで安全を確保したりします。
 アプローチ後に大きな氷瀑が見えてきたら緊張も高まり、「あの氷瀑を登るのか~」という気持ちになってきます。アプローチの時間は通常10分~20分程度ですが、エリアによっては、90分程度かかる場所もあり、厳冬期の登山靴やアウターシェル、ダウン等の保温着等十分な雪山装備が必要となります。
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様々なアイスアックス

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 アイスクライミングで使うアイスアックスは、シャフトがベント(曲がり)し、長さが50cm程度のものを使います。長いアイスアックスを使うと、氷に打ち込む時に振る力がさらに必要となり、腕がパンプしやすくなります。最近は、リーシュ(手首につけるバンド)を付けず、より打ち込みやすく動きやすいリーシュレス(リーシュがない)のアイスクライミングのスタイルが主流になってきています。特にアイスクライミングのリードは、アイススクリューの設置やアイスアックスの持ち替え等、アイスアックスの使う手を限定するリーシュを付けるととても登りにくくなります。
 アイスアックスは、長さ、重さ、重心の位置、ヘッドの形状、シャフトの形状、ハンドル(持つところ)の太さなどによって、様々なタイプがあります。アイスクライミング初めての方は、アイスアックスのレンタルや人に借りたりして、様々なアックスを試してみることをおすすめします。アックスの振り方やささりかた、引き抜き方の感覚は、アックスごとにそこそこ異なるため、使用感がよりしっくりくるものや使いやすいものを選択すると良いでしょう。軽いタイプが人気が高いですが、硬い氷に跳ね返されることがあります。気温がマイナス15度程度になると、氷は非常に硬くなります。高い買い物なので慎重に。
 アイスアックスはやすりで研がないと使えません。が、まずは全く研がないコンディションで数日使ってみることをおすすめします。アイスアックスそのものが持つ特徴を把握するためです。しっかり研いだときの違いも認識でき、メンテナンスするいいきっかけになります。
 また、アイスアックスと同様に重要な装備としてクランポン(アイゼン)があります。クランポンは、ワンタッチでブーツに装着でき、前爪が縦爪になっているものが使いやすいです。縦爪は氷を壊しにくく、下半身の動きに自由度が出るため、より難しいアイスクライミング向けです。ただし、縦爪は氷との接地面が少ないため安定性が悪く感じます。横爪は氷を壊しやすいですが、設置面積が大きく安定性があり初心者にはおすすめです。よっぽどシビアな氷のコンディションでない限り、縦爪と横爪の差は出ません。アイスクライミングは「道具だ」、つまり高価な道具を購入すればうまくなるという都市伝説がありますが、あるいみ正しいのですがただの現実逃避です。まずは、しっかり基本の技術を磨きましょう。
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必要な装備は?

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 基本的には雪山装備に加えて、アイスクライミング用のアイスアックス、グローブ、ヘルメット、ハーネス、ロープなどを使用します。傾斜のある氷瀑を登っていくため、各装備の軽量化がより求められます。アイスアックスやクランポンを装着して登り、氷が壊れて自分やビレイヤーにあたることもあるので、ヘルメット、グローブ、サングラス(もしくはゴーグル)、バラクラバ、アウターシェルを必ず装着しましょう。割れた氷は鋭利な刃物のように鋭くなることがあり、鼻、耳、顔等にあたって怪我をすることもあります。
 アイスクライミングにおいて、アイスアックスとクランポン(アイゼン)は重要な装備の一つですが、グローブ、アウターシェルも重要です。
 グローブは、雪や氷があるので防水性・保温性のあるグローブを選択する方もいますが、私がおすすめするのは厚手のフリース1枚です。特にアイスクライミングのリードにおいて、カラビナ、アイススクリューの設置、ロープ操作を素早くこなすというのは、安全性にとってとても重要な要素です。分厚いグローブで操作を慣れることも重要ですが、しなやかな伸縮性のあるフリースの操作性の良さにはかなわないでしょう。寒い時には手の甲に小さいホッカイロを入れて血流を良くする対策も有効です。ただし、マイナス15度以下の厳冬期のアイスクライミングには寒すぎて不向きです。気温が緩むと濡れてきますが、マイナス5度~10度の気温であれば、表面についた氷や雪はさっと手で払い落とせるので、濡れないよう気を付けましょう。
 アウターシェルは軽く、伸縮性(ストレッチ性)のあるモデルを選択しましょう。以前は伸縮性のあるモデルは非常に高価でしたが、最近は様々なモデルで伸縮性のあるものが増えています。
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どうやって始めたらいいの?

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 アイスクライミングは、一人で始めようと思ってもなかなか始められるスポーツではありません。良き指導者、信頼できる仲間等と一緒に学び、切磋琢磨していくスポーツです。また、ロープを使うので、クライマー(登る人)とビレイヤ―(ロープで安全を確保する人)が必要なので、経験者でないと事故につながりかねません。
 まずは、ガイド山行、山岳会や当クラブのような講習会を実施しているところを利用して始めましょう。当クラブでは、必要な知識・技術が習得できるようにコースを設定し、皆様が独力(自立して)でアイスクライミングできるようなサポートを最重視してイベント運営しています。
 また、最近は人工氷瀑といって、シャワーの水を放水し、野外で凍らせて登る施設がいくつかできてきています(赤岳鉱泉や岩根山荘等)。こういった施設はアイスクライミングの体験や初心者の練習という意味で、とてもおすすめです。ただし、人工氷瀑の氷は、同じようなルートが何度も登られているので、氷が階段状になってたり、穴が開いていてアックスを引っかけたりでき、自然の氷とはじゃっかん様相が異なります。
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まずは基本の練習から

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 アイスクライミングの基本として、装備の選定、アイスアックスの振り方、クランポンの蹴り込み方、ロープを使った確保技術等があります。これらの技術を比較的安全な氷瀑で何度も練習することによって、うまくなっていきます。
 うまくなるということは、いくつか要素があります。クライミングの基礎ができているか、ロープワークがよどみないか、ルートファインディングが適切か、ムーブ解決力があるか、技術・フィジカルが習熟しているかがその要素となります。これらの要素をバランス良く伸ばしていくことが、効率的にうまくなることができます。
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アイスクライミングは足で登ります

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 アイスクライミングに関わらず、一般的なクライミングは足を使って登ります。正確に表現すると、足の力を十分に発揮して登ることによって、より楽に安定したクライミングができます。アイスクライミングの手はアイスアックスを握っており、氷にしっかり決まると非常に持ちやすいのですが、これが落とし穴になります。必要以上にギュッと握った前腕はあっという間にパンプ(筋肉に乳酸がたまって非常に疲労する)し、登れなくなるでしょう。小さな歩幅で体重を上げて、バックステップやハイステップ、かき込みなどのムーブで、より腕の筋肉の消耗を押さえます。
 スタンスの置き場所として、氷の段差、凹んだところを選びましょう。足全体をべたっと置ける場合は、おいて問題ありません。クランポンの前爪で立つ場合は、しっかり目で確認して置きたい場所に2-3回氷を蹴り込み、安定したスタンスを作成します。登山靴はほぼ水平か、ちょっとかかとが上がる程度で我慢します。かかとを下げると前爪が外れ、かかとを上げすぎるとヒラメ筋が疲労します。
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より困難な氷に挑戦

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 アイスクライミングをちょっとかじると、より傾斜の強い氷瀑、今にも壊れそうな氷柱、トリッキーなムーブがあるハング(氷柱の連続体)、トラバース、岩壁と氷のミックスなどにもだんだんと興味が湧いてきます。
 自分たちでルートを設定し、限定的なムーブで登るというのもアイスクライミングの楽しみでしょう。
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最終的には、リードに挑戦してみましょう

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 元来、クライミングというのはリードで登って、そのルートを完登(完遂したという意味)できます。トップロープでのクライミングはあくまでリードクライミングのための練習という位置づけを覚えておきましょう。
 ただし、アイスクライミングのリードは非常に危険です。とても寒く、動きづらく、装備は重く、氷は壊れスタンスは崩壊し、アイススクリューの設置は難しく、氷が顔にあたって切り傷になります。メンタル(精神力)、フィジカル(体力・筋力)、テクニック(技術)がバランスよく必要とされ、それらを自分でコントロールしながらこなしていかなければなりません。
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アイスクライミングのイベントに参加してみましょう

まずは、机上講習や初級のイベントに参加してみましょう。

 雪山初心者や全く経験のない方、装備に不安がある方、寒がりの方、クライミングをしたことない方等は、机上講習や初級のイベントに参加してみましょう。机上講習では、必要な装備の説明、アクティビティの概要、インドアでのトレーニング方法を説明します。初級イベントでは、アイスクライミングの概要と危険性、装備の説明、トップロープでのクライミング方法、アイスアックスの振り方やクランポンの蹴り込み方、最も典型的なムーブ等を説明します。

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中級・上級の氷瀑・氷柱へ挑戦

 初級イベントを経験したら、中級・上級イベントへ挑戦してみましょう。中級イベントの氷瀑・氷柱は、傾斜が垂直に近くなり、ルートも長くなり、アプローチも遠くなります。しっかり準備して臨みましょう。上級イベントは、通常2-3シーズン経験したアイスクライマーの世界です。氷瀑の傾斜は垂直もしくはそれ以上、20~30mの傾斜が続き、1-2月の良く冷えた氷で硬く割れやすくシビアなコンディション、気温が低く身体的な強さが求められます。

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バリエーションルート

 バリエーションルートとは、登山道ではないルート全般のことをさします。氷、木、岩、雪などで支点を構築し、ロープ等で安全を確保しながら登ります。雪山登山とアイスクライミングの総合力が求められます。初心者の方はイベント申込前にご相談下さい。

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はじめまして、ラブジアースアウトドアクラブ(LOC)代表の岡村です。

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